エレボンを動作させる為には通常、送信機側でエルロンとエレベータをミキシングしますが、ジャイロを取り付ける場合は受信機とサーボの間に設置しなければなりませんので、送信機側でのエレボンミキシングは出来なくなります。参照F-22-DIAGRAM (pdf)

ところが今回このような構成にすると、エレボン動かなかったり、振動したり、限界まで振り切れてしまったりする異常な状態になりました。しかし、何回か電源を立上直すと正常になることがあり、飛行も可能となります。

で、これがどんな原因で発生するのか調べてみました。

電源を立ち上げた直後のmixer 入力信号の波形です。
エルロン・エレベータともニュートラル状態時の波形です。
このときは正常ですが、

この時、異常な動作となりました。
上図同様、電源立上直後の波形ですが、二つの信号の相対的な位置が異なっています。

:パルスの相関関係が異なってしまう原因は、ジャイロにありました。エレベータ用のジャイロは、電源を立ち上げても立上位置は変わらない（Ch.1からの時間）のですが、エルロン用のジャイロは電源を入れるたびに二つの位置（上図参照）のどちらかに立ち上がります。注、（メーカーの想定していない使い方をしています。）
下の写真の場合、何故、異常な動作になるのか不明ですが、ミキサーがそのような仕様になっているとしか言えません。
回避方法としては、出力するチャンネルを送信機側のミキシングで変更する（使っていないChをエレベータにする）、感度調整のチャンネルを変えてみる等の方法が考えられます。

何故かはわかりませんが、同時にオンしているタイミングではミキサーは処理が出来ません。
ニュートラル位置では正常でも、スティックを動かして、パルス長が伸びて、重なる場合は、その時点で異常となりました。

接続を変化させて、オシロスコープで計測しました。

４種類の接続を試してみました。

原因はほぼ特定出来ましたので、Aタイプのジャイロの使用を止め、Bタイプのみで、構成してみました。
これを実際に搭載してテストしようと思います。2010/01/17